Googleがイヤホン型の翻訳機を発売しました。
『Google Pixel Buds』と名前はちょっと長いですが、これは日本語を含む40ヶ国語をリアルタイム翻訳できる「Google Translate on Pixel」に対応したワイヤレスヘッドセットです。
たとえば街角で外国人に道を聞かれたときや、オンラインゲームで世界中のプレイヤーと対戦するときにも使えるでしょう。日本ではオンライン英会話がいくつも登場していますが、もはや『翻訳こんにゃく』の時代なのかもしれません。
使い方はとても簡単

『Google Pixel Buds』を使えば、相手の言葉を翻訳して聞き取ったり、反対に自分の言葉を外国語に翻訳して、手に持っているGoogleのスマホ『Pixelシリーズ』のスピーカーから相手に言葉を伝えることができます。
たとえばアメリカ人と会話したいときは、「Help me, speak English」と言えば英語での翻訳モードに切り替わるので、あとは『Pixel Buds』の右側のイヤーピースに付いているボタンを押しながら日本語で話すだけ。ボタンから手を離せばそのまま英語に翻訳され、スマホのスピーカーから音声が流れます。翻訳結果をみることも可能とのこと。そして相手の言葉は自動的に日本語に翻訳され『Pixel Buds』から聞こえるそうです。
価格と日本での発売日は?

このイヤホンが発表されたのは、10月4日に行われたGoogleのPixel2発表イベントでのこと。
それによると価格は159ドル(約1万8000円)となっており日本での発売は未定。今年11月にカナダやイギリス、ドイツ、オーストラリア、シンガポールで発売される予定です。オリンピックを考えると、早く日本でも購入できるようになって欲しいところですね。
GoogleのPixelシリーズも必要

このイヤホンでリアルタイム翻訳をするにはGoogle翻訳アプリと、Googleのスマートフォン『Pixel』か『Pixel2』のどちらかが必要です。イヤホンの単体使用ができないので少し不便ですが、その分Googleアシスタント機能が使えるようになるため、ナビや音楽再生、スケジュールの確認といったことにも利用できるのがポイントです。
ただ、将来的にはイヤホン単体でスムーズに会話できるような進化を遂げて欲しいところ。それに、確かに『Pixel2』は良い端末だとは思いますが、やっぱり日本だとiPhone8やiPhoneXのほうが注目されるため、日本でどこまで浸透するかは分かりません。
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複数人での会話で使用するには不安も…
デモンストレーションでは一対一での会話でしたが、実際に使うとすると複数人の声や雑音などが入る環境になるはず。どこまで実用的かは現段階では不明です。たとえばSeriに向けて2人で話しかけると両方の音声を認識します。それでも自国の言語なら間違っていることが直ぐに分かるので問題はないですが、Googleのこのイヤホンは翻訳を目的に作られたもの。そうなると少し不安が残ります。
そもそも、Google翻訳を使うと不思議な日本語訳がでてくることもあるので、どれくらい正確に会話ができるようになるかは買う前に調べた方が良さそうです。
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