体に貼るだけで脂肪を溶かす“貼り薬”が出てくるかもしれません。米国でマウスを使った実験を行い、貼るだけで脂肪を溶かすスキンパッチ(貼り薬)の開発に成功しました。
まだマウスでの検証なので、人間が使えるようになるかは今後の研究次第ですが、もし実現すれば人の肥満や糖尿病治療などにも使えるかもしれないと注目されています。マウスの腹に4週間スキンパッチを貼っり、3日毎にパッチを交換したところ、貼られた部分の脂肪が約20%減ったそうです。
マイクロニードルのシートパッチで痩せる!?
スキンパッチの設計を担当したゼン・グ氏(@guzhenlab)が自身のTwitterに掲載した写真がコチラです。
Our browning patch for obesity https://t.co/kiJnBZhr38 via @EurekAlert
— Zhen Gu (@guzhenlab) 2017年9月15日
海外WEBメディアの「EurekAlert!」によると、薬物は直径が約250ナノメートルのナノ粒子で包まれており、裸眼では見えないほどに小さいとのこと。そして、そのナノ粒子をマイクロニードル皮膚パッチに含めると、皮膚に貼っても痛みを伴わずに針が皮膚を刺し、薬をその組織付近へと持続的に届けることができるとのこと。
病理・細胞生物学部のリー・チャン博士は、「多くの人が脂肪吸引で人体を傷つけないような代替方法があると知っている」「私達のパッチが、糖尿病や肥満などを治療する、安全で有効な方法を提供するかもしれない」と語っています。
人間でのテストはまだで、現在は「どういった薬の組み合わせが最も効果的なのか」などを研究しているとのこと。実現まではもう少しかかりそうですね。ただ、日本では既に目の下に貼るだけの“ヒアルロン酸のマイクロニードルシート”などが登場しているので、今後はこういった商品が主流になってくるのかもしれません。
参考までに、下記は「コロンビア大学メディカルセンター」のWEBサイトに掲載された動画です。マイクロニードル皮膚パッチや、薬が浸透する様子、実験結果などが分かりやすく纏まっているのでチェックしてみてください。
