2017年9月6日(水)に放送された『家、ついて行ってイイですか?(テレビ東京)』で放送された、ある時計コレクターの男性の生き方に感動した視聴者が続出しています。
この番組は、街で出会った方にタクシー代などを番組が負担するかわりに「家、ついて行ってイイですか?」とお願いし、本当に自宅を訪問。そして、その人の人生ドラマを探るという完全素人ガチバラエティです。

今回番組が訪問したのはビックサイトの骨董市で出会ったこちらの男性のご自宅。骨董市では時計を探していたそうで、自宅には400~500個ほどコレクションがあるそうです。

売られていた壁掛け時計を番組が購入し、ご自宅へと向かいました。

奥様登場。私は後に出てくる奥様の言葉にも考えさせられました。
それではココからは番組内の会話と共にご覧ください。
目次
コレクションとは?生涯をかけて集めた時計を手放す理由
コレクションした時計と共に過ごす家

(TV)これ時計ですね!

(TV)これも時計なんですか?
(男性)はいそうです。下が振り子になっていて…上に時計の針がついてる
(TV)こうやって動くんですね!

(男性)サザビーズっていうオークションで入手したモノです

(男性)日本ではなかなか手に入らない種類のモノもあって

(TV)おいくらくらいしました?
(男性)“え~”と言われるからあまり誰にも言ってませんけども、100万円にはならなかったっていう感じです
(スタッフ)え~

(男性)先ほどの骨董市で求めたモノは…

(男性)ここにある時計の仲間ですね。
(スタッフ)いっぱいありますね…
(男性)好きなタイプっていうのはある程度決まってしまっていますから

(男性)それはまぁ何台でもいいなと

(男性)面の所に切子のカットがあるのが筋ガラスという意匠です。だいたい4~5万円くらいかな

(TV)2階行っても良いですか?

(TV)箱の中も時計なんですね
(男性)そうですね!

(男性)これは「キャリッジクロック」と言って日本ではなかなか手に入らないモノなんです。基本的に上にハンドルがついていて、キャリッジして下さいというような

(男性)ベッドサイドに置いてたり、食事の時はダイニングの部屋に持ってきたりとか、仕事の時は仕事のデスクに持って運んだというような

(男性)これはカリアティードと言って、ギリシャ神話の柱に女神が彫刻されてることがあるんですが、その意匠を継いで、時計のここにそういう意匠で。小ぶりですけど高級な感じですね

(男性)40~50万円くらいかな。ここにあるの大体みんなそんな感じでしょう
(TV)1個あたり40~50万円するんですか?それがこの数…

(TV)さらに奥の方にも…2階にも沢山たくさんあるんですね!すごい数ありますね

(男性)このシリーズが好きで

(男性)特にこのブルーが好きな色なんで結構追いかけて。目と目が合った時には必ずという事で
(TV)手軽に買える値段なんですか?
(男性)だいたい平均すると6万…5~8万円台の間。そんな値段で買ってますね

(TV)隣にも…
(男性)これはニューヨークで買ってきた物です。必ず寄る店がありまして、そこの店で買ってきた物です

(TV)高そうですね
(男性)安かったと思いますよ。8万円とかかな

~書斎に移動~

(TV)仕事場も時計に囲まれてるんですね

(男性)これはアンソニアっていうアメリカのメーカーの掛け時計。このガラスの部分のデザインがみんなそれぞれ違うんですね

(男性)四つ丸とかダルマ時計とか言う。イングラハムって言うアメリカのメーカー

(男性)これは表が無くなっちゃって行き場所が無くなった時計の心臓

(男性)これは大理石をくり抜いて時計を埋め込んである。石の重さで下がってきて、1週間で降りきる

(男性)イギリスのウエストミンスター寺院で使われているチャイムを再現している

(男性)うんざりしてきたでしょ?
(TV)これ全部解説して頂くには時間が足りない
50年前、時計にハマった理由とは?

(TV)何でこんな同じものを何個も買っちゃったんですか?
(男性)好きだから世の中にあるものを全部独占ていうか買い占めようと思うわけですよ

(TV)なぜ時計にハマったんですか?
(男性)時計があった時(時代)の雰囲気を持ちながら

(男性)そういう空気の中で暮らせれば良いかなと

(TV)時計と出会われたのは何歳くらい? (男性)20歳を越してくらいかな?デザインの勉強を始めた頃に鳥居ユキさんだとかコシノジュンコだとか山本寛斎だとか、ファッションのデザイナーがどんどん日本から出てきたのね

(男性)そういう方が自分で小さなお店を作り出したのね

(男性)そのお店の1番奥の所、ちょっと目に付くような所に

(男性)時計がディスプレイされていた。柱時計なんですけども

(男性)そういうのを見た時に、雰囲気が楽しくて良いなと思って

(男性)それがずっと頭に残っていて、後日たまたま見かけた所でそれを手に入れたというのがきっかけです

(男性)今私70いくつになりますから…50年ほど前になりますか

(TV)奥さん的にはあの時計の量はどうなんでしょうか?
(奥様)生活を困らせた事が無い。だから全然こういうのを買っても、私は何も文句を言う筋合いも無いので

(奥様)バブルだからこれができたと思う
(男性)勢いもあったしな。来年は必ず今年よりも良くなる、暮らしも良くなる、収入もどんどん増えていく。ずっとそういう時代が何十年もでしたから
(奥様)ありがたい時代でしたね
日本一の時計コレクションを手放す理由

(TV)総額いくらくらい使った?
(男性)「1億にはならない」というところがざっくりでしょうか。キャリッジクロックの分野では私が日本一のボリュームを持っています。「こういうモノ持っているのはアナタくらいです」と言われます

(男性)欧米ではこの分野のコレクターって沢山いるんですよ。でも日本では、柱時計なんかは国内にも同じようなファンが沢山いる。でも先ほどのキャリッジクロックは私の場合は特化してますから、自分でも日本一かなと思っています

(TV)今後コレクション増やしたいって気持ちまだありますか?

(男性)もうだいたい欲しいモノは身の回りにあります。いま見て回ってもそれを超えるモノにそんな会うことはありません

(男性)でもこれは持ち続ける訳にはいかない
(奥様)先そうそう長くないから

(男性)小さなモノだったら一緒に埋めてください、みたいなこと出来るかもしれませんけど

(男性)だから家と一緒に売る
(TV)ゆくゆくは?
(男性)もうすぐですよ

(TV)これだけのコレクションが誰かの手に渡ってしまうなとか、寂しさはありますか?
(男性)ないですね

(男性)愛着とかもちろんあるわけですよね。さっきも一つ一つお話しましたけども

(男性)でもコレクターっていうのは、特に欧米のコレクターは割り切っていて

(男性)収集は50歳まで60歳まで。全部あとはオークションに出しちゃう

(男性)私が引き継いだ時も、そういう方から引き継いだんですよ。みんなそうなんです

(男性)仮に私のところに住んでもらってるということだけですよ。300年も400年のモノもあるわけですから

(男性)その期間たまたま私と一緒にいたということだけです

(男性)その前の期間はまた何十年か前の人のところにいて…そこはそこで愛情を注がれて

(男性)コレクションっていうのはそういうもんなんです

(奥様)1個1個バラバラに売りたくないなって思いますね。1個1個売ったら良いモノだけが行っちゃうかもしれない。あとに残ったの…寂しいじゃない?

(奥様)だから(全部)一緒に好きになってくれる人がいらしたら良いね

(TV)コレクターとしての熱い生き様と歳月を共に過ごした「物」への優しい思いが聞けました
物へのこだわりと生き方に視聴者から熱い声が寄せられる
時計コレクターすごかった。ほんもののコレクターの姿を見せてもらった感覚。
— 皇 (@sumeragi_T) 2017年9月6日
家ついて行ってイイですか、にでてる時計コレクターの男性がかっこよすぎる。自分が70になったとき、あんな誇れる大人になりたいなあ…
— JAH@SINOBUZ_SP7段 (@JAH_alcoholism) 2017年9月6日
今日の家ついて行ってイイですかもめちゃめちゃ良かった。最後半分しか見らなかったけど。コレクターのおじいさん凄くいいね。コレクターとはそんなものって言えるところも知り尽くしてるし、欲しいものはもう周りにあるって言い切れるところもやり切った感じがして最高。 #家ついて行ってイイですか
— ひとりごと (@twicemoon) 2017年9月6日
次世代に繋ぐ。至極だけどなかなか難しいよね
— スケホネ鯰 (@SUKEHONE) 2017年9月6日
今、テレビで、時計コレクターさん見たんだけど、時計、すごく綺麗で、なんかもう、涙でてきた
— ころり。@プレ企画 (@korori_154) 2017年9月6日
つくも神宿りそう
— !!!!ザビエル!!!! (@510_2012) 2017年9月6日
家ついて行ってイイですか?
— 甲府マララ@9月はダブルひび区民! (@kofumarara) 2017年9月6日
デザイナーさんで時計コレクターの方が出てて、総額ウン億円のコレクションと自宅を説明してるけど…
もったいないとか思ってはダメで、いつかはこういう人になりたい!って思う人が増えなきゃダメだと思うのよね…
一所懸命仕事して趣味にガッツリお金使う人にね…
Twitterだけでも、続々と感銘を受けた人の投稿がアップされています。
自分が本当に好きだと思えるものに生涯をかけて情熱を注ぎ、それをスパッと愛情を持って手放すコレクターの生き様は、本当にカッコイイですよね。
奥様も「生活に困らなかったから、私は何も言わない」「主人が愛したコレクションだから、良い物もそうでない物もまとめて好きになってくれる人に渡したい」と、素敵な考えをお持ちでした。
まだまだ不景気で、私たちのような世代には絶対に手が出せないコレクションですが、金額とかそういうものではなくて、この番組からはもっと深い生き方のメッセージが伝わってきます。
『家、ついて行ってイイですか?(テレビ東京)』は水曜夜9時に放送しているので、興味のあるかたはチェックしてみてくださいね。
