8月23日に放送された『ホンマでっか!?TV 2時間SP』(フジテレビ系)で、V6の岡田准一さんが語った悩みと、それに対する専門家達のアドバイスが個人的にかなり為になったのでご紹介したいと思います。
ストイック過ぎる岡田准一を心配する共演者達
V6としてだけでなく役者としてもご活躍されている岡田さん。
ホンマでっかの番組内で「役に入り込むとほかのことが何もできなくなる」「心に余裕が欲しい」など悩みがあることを打ち明けられていました。
なんと役に入り込みすぎて眠れなくなったり、夜に一人で泣きながら歩いたり、ライブ中に当時演じていた役の口調でファンに話しかけたこともあったそうです…。“ジャニーズ”というイメージがあるので、役者への意気込みが凄いそうですが、これではさすがにストイックすぎますよね。
まるでノイローゼ状態。心も体も休まる暇がありません。
ただ、そんな状態であるにも関わらずご本人はストイックだと思っていないとのこと。出演者からストイックだろうと突っ込まれても、「自分はストイックじゃない」「いい仕事がしたいだけ」「皆やっていること」と否定されていました。「将来の目標は?」と聞かれたとき「達人になりたい」と答えていましたので、誰がどうみてもストイックでしょう…。
「夜、気がつくと一人泣きながら歩いている」と言いますが、それはもう危険な香りがプンプンします。リフレッシュしなければいつか爆発してしまうかもしれません。
ストレス過多が続くと感情の自己抑制ができなくなる!?

(※画像)
ホンマでっかテレビに出演されている澤口俊之さん(脳科学評論家)によると、ストレス過多の状態に晒されつづけると、脳の一部が萎縮してしまい感情の自己抑制が難しくなるそうです。
「大げさ過ぎるでしょ~」と最初は笑ってみていた私ですが、考えてみればストレスがたまっている時は感情の波が激しくなりますよね。ボーっとしていたかと思えば、ちょっとしたことでイライラが爆発してしまうことも…。そしてそんな自分に自己嫌悪して余計にストレスを溜め込んでしまう人も多いです。
岡田さんほどではなくても、私達も仕事や家事など頑張ろうとすればするほど心身が疲れてしまうことって確かにありました。脳の一部が萎縮しているとは恐ろしい話です。
好きな写真やイラストを見るとリフレッシュできるらしい

番組内で澤口さんは「主観的に可愛いと思う写真を見て脳を休める」という方法を紹介されていました。
要は「自分が好きな写真を見よう」ということですね。
- 子どもやペットの写真
- 好きな芸能人の写真
- アニメのイラストやフィギュア
このようなものを見ると良いそうです。
確かに自分が好きなものを見ているだけで意識が切り替わるというか、ホッとします。また「猫の写真をみることで人間のストレスが緩和される」という研究結果もでています。
これはインディアナ大学のジェシカ・マイリック教授らの論文『Computers and Human Behavior』に掲載されているのですが、実験によると猫の写真やムービーを見ることでイライラや不安感、罪悪感といったネガティブな想いが減り、かわりに希望や幸福感、満足感といったポジティブな感情が増えたとのこと。
猫でなくても子犬やパンダなど“自分が好きなもの”ならいいと思います。見ているだけでポジティブな気持ちになれれば何でもいいでしょう。
ちなみに、以前紹介した「鏡をみるだけのお手軽マインドコントロール法」も役立つはず。これは“メタ認知”といって、集中力を上げたいときや、会議前のドキドキ感を抑えたいときなどにも知ってくと便利なテクニックなので、一緒にチェックしてみてくださいね。
>>100円の鏡で人生が変わる!?メタ認知で自分をコントロールする方法
適当に仕事をすることを覚えよう!

「DVなどの危険がある」「自分にストイックな人は他人へも厳しくなる」「将来的にうつ病の可能性もある」など厳しいコメントも受けてしまった岡田さん。
何かに一生懸命になれるのは素敵なことですが、心がそれだけで一杯一杯にならないようにしなければなりませんね。
番組内では他にも「心に余裕をもたせようとするのではなく“いい加減”を意識することが大事」という話もありました。
「いい加減」とは「適当」ということ。
- ①適当に仕事をする
- ②すると濃淡(メリハリ)をつけられるようになる
- ③結果的に心が楽になりやすい
という理由から、余裕を持つより適当さを身に着けたほうが良いそうです。
最近では「適当=だらしない」のような使い方をされることもありますが、本来の意味は「ちょうど良く」ですから要注意。
全てに100%の力をつぎ込むのではなく、状況にあわせて調整するようにしましょうということです。全力で走っていると直ぐにバテてしまいますし、いざ踏ん張りどころという時に動けなくなってしまいますからね。
ただ、適当さと言われても簡単に身につくものではないので、まずはお気に入りの写真を飾ってみてはどうでしょうか。仕事で行き詰まったり、上司から怒鳴られたりしたときは、大好きなものを見て脳をリフレッシュさせてあげてください。
