ドライブスルー葬儀だと!?驚きの参列スタイルに期待と不安がよぎる理由

ドライブスルーのイメージ画像

ドライブスルー葬儀とは

ドライブスルー葬儀とは、ファーストフードを買うときと同じように、車から降りなくても葬儀に参列できるサービスのことです。日本初となるドライブスルーでも参列可能な葬儀場が、2017年内にもオープンする予定とのことで話題になっています。

(※参照元

ドライブスルー葬儀の参列の仕方

参列の流れがコチラです。

  • ①参列者は車に乗ったまま専用レーンを進む
  • ②受付台に置かれたタブレットに住所や名前を登録し、香典を預ける
  • ③「焼香」と書かれたボタンを押す
  • ④専用レーンを通って出る
  • (※喪主や場内の参列者は、その様子をモニターで確認可能)

まさにドライブスルー。徹底的に簡略化されています。

確かに車椅子だったり小さなお子様がいたりで通常の葬儀に参列しづらい方々には良いサービスですよね。

「高齢になって自分では歩けないけれど、友人の葬儀には参列したい」という方のニーズにもマッチすると思います。やはり高齢者は長時間の葬儀に参列することが難しいときもありますし、それをサポートする家族だったり介護施設職員の方にとっても「ドライブスルー葬儀」は助かるでしょう。

ほかにも喪主がまだ若いとか、サポートできる親族が少ないといった理由で、弔問などを避けるためにドライブスルー葬儀を取り入れるケースもでてくるかもしれません。

そう考えると、少子超高齢化が進む今の時代、このようなサービスが求められてくると思います。

ドライブスルー葬儀への反応は様々

ただ「そこまで簡略化するくらいなら葬儀しなくていい」という声が多いのも事実です。たとえば「ガールズちゃんねる」では下記のような投稿が寄せられていました。

シュールだなー何か違うぞ

せめて車から降りようぜ

脚が不自由ったって、最期のお別れくらいどうにかできるだろー

車から降りなくてもいいから、焼香くらいはちゃんと出来るようにしてあげて。

スカイプでよくない?家で拝めるよ。

なんか寂しいね

こんなやり方されるなら私だったら葬式も何もして欲しくないわ

引用元

やはりドライブスルーというところに疑問を感じる人は多いです。

またニュース記事には、『喪主さんは「あの人は(葬儀に)来た、あの人は来ていない」ということをよく覚えているものです』とありましたが、そもそもそのように考えられる方は、ドライブスルーで顔だけ出してすぐに立ち去るような人をみて「あの人は来てくれたから良し」と感じるのでしょうか?

恐らくNOでしょう。むしろ“葬式なのに簡単に済ませようとする常識のない人”と認定されてしまうのではないでしょうか。

相手にも事情があるんだ、ということを喪主が分かっている場合は問題ないかもしれませんが、普段それほど付き合いがないとなると誤解をうむかもしれませんね。

マナーや形式が確立されていないことが一番困るという問題

個人的にはドライブスルー葬儀は、喪主や親族が納得しているならアリだと思います。

ただ問題なのがマナーや形式が確立されていないということ。

マナーなんて面倒臭いと思う人もいますが、相手やその場にいる全ての方に不快感を与えないためのマニュアルなわけです。個人的には「常識でわかるでしょ」というものほど怖いものはありません。冠婚葬祭となると尚更ですよね。

ドライブスルー葬儀にしても、たとえば後日電話で「簡単な参列となってしまい申し訳ありません」と先方にお伝えするべきなのか、後日改めて弔問するべきなのか、香典は通常の参列者と同じくらい包めばいいのか等の情報がないので利用しにくいですよね。

まだまだ参列する側もされる側も戸惑う部分が多く利用しにくい状況です。こちらが良かれと思ってしたことが、先方を傷つけてしまうようなことだけは絶対に避けたいですしね。

早くマナー本などにドライブスルー葬儀についてのHOWTOが載るようになって欲しいところです。

簡略化されるほど相手の本心が透けて見えてしまう

マナーがないことも問題ですが、なにより怖いのは本心が透けてみえることです。

これは私の経験からもいえますが、参列する側はバレないだろうと思っているかもしれませんが、ちょっとした所作や表情から「世間体があるから来た」のか「本当に故人を偲んで来てくれた」のかを喪主や親族から見透かされている場合って案外多いと思います。

しかもドライブスルー葬儀となると、直接言葉を交わしたりご焼香するわけではないため、モニター越しの表情や所作くらいしか伝わりません。

すると、本当に悲しんでいる方の想いはモニター越しでも伝わってきますが、そうでない方だと意図せず“とりあえず来ました感”が先方に伝わってしまうことも…。一般人が演技をしたところでバレバレでしょう。

「顔だけでも出しておかないと後で何を言われるやら…」という理由から仕方なく参列されている方の姿を目にしたとき、喪主や親族はまるで胸が締め付けられるような気持ちになるはず。もし私が喪主なら、心に余裕がないなかで「車から降りるほどの時間さえないなか、わざわざ参列してくれてありがとう」などと思えないでしょう。もしかすると「余計に辛くなるから来ないでくれたほうが良かった」となるかもしれません。

インタビューには『一人でも多くの方に参列いただくことが重要』とありましたが、本当にそうなのでしょうか。基本的にはドライブスルー葬儀に賛成の私ですが、このようなところには強烈な違和感を感じてしまうのです。

貴方はどう思うでしょうか。

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