いまや「お盆玉(おぼんだま)」という習慣が広がりつつあるようです。
年始に渡すお年玉だけしか経験がなかった筆者(アラサー)にとっては衝撃的だったので、お盆玉について調べてみました。
いつ頃から始まったのか、渡したほうがいいのか、相場はいくらなのか等、渡す側にとっては気になるところです。
お盆玉とは?
お盆玉とは、お盆に渡す小遣いのことです。お年玉のお盆バージョンですね。
さすがに相手が成人しているなら渡さなくてもいいとは思いますが、従兄弟や親戚の小さい子ども達にあったとき、お年玉と同じようにお盆玉を渡す人もいるようですね。
渡す側からしてみれば、出費が倍になってしまうので懐が寂しくなります…。
お盆玉が始まったのは2014年頃から

私はつい最近、郵便局の窓口に「お盆玉」と書かれたポチ袋が置いてあったのをみてお盆玉の存在に気がついたのですが、多分そんなに昔からあった習慣ではないと思います。
では、いったいいつから始まったのか?
調べてみたところ、2014年7月から日本郵便が専用のポチ袋を発売していました。2017年現在ではそれほど浸透した習慣ではない(よね?)ことを考えると、2014年頃からPRされ始めたばかりと考えてよさそうです。
お盆玉は絶対に渡さないとダメなの?
これはもう個人の考え方次第ではないでしょうか。
自分以外の家族が渡しているのなら合わせたほうがいいですし、「お年玉があるから渡さなくてもいいよね」という感じなら渡さなくてもいいと思います。
子どもたちと数年に一度くらいしか会えないなら渡したほうが会話のキッカケにもなることもあります。
なかには「誰この人…」と最初は怖がってしまう子どももいるので、そういう時に緊張をほぐすアイテムとして懐にポチ袋を用意しておくとよさそうです。





それで何したい?

と、こんな風になるわけです。
ちなみに10歳くらいになるともう使い方がガラリと変わっているのも面白いですよ。これについては別の記事でご紹介します。
>>多い?少ない?最近の「お年玉の金額と使いみち」の調査まとめ
そして問題がひとつ。一体いくら包めばいいのか分からない人も多いはず。お年玉より少なくするとガッカリされそうですし、同じくらいか多めにすると単純に自分の出費が倍以上になるわけですから悩みますよね。
気前よく渡せるならいいですが、この不景気の時代には躊躇ってしまうのも仕方ありません。
お盆玉はいくら包めばいいの?
お盆玉はお年玉と同じくらい包む人が多いようです。各家庭によっても色々なので明確な答えはありませんが、参考までに私の周りでは大体の下のような渡し方をする人が多かったので下表にまとめています。
- 0歳~小学校入学前:500円~2,000円ほど
- 小学生:学年+1,000円、最大5,000円まで(例:1年生2,000円、4~6年生は5,000円)
- 中学生:5,000円~8,000円(3年間一律5,000円にする人もいる)
- 高校生:5,000円~10,000円(3年間一律5,000円にする人もいる)
- 大学生:5,000円~10,000円(渡さない場合もあり)
ただ、金額については渡す側の年齢や収入なども関係してきますし、地域によっても違うと思うので柔軟に考えて大丈夫でしょう。親族の子どもなら多めに、友人知人なら少なめにする人も多いですよね。
ちなみに小さい子どもの場合、お札より小銭のほうが喜ぶ子が多い気がします。
これについて昔、小さな子どもがいる親とお年玉の話になったときに聞いたところ、「ガチャガチャができるから喜ぶ」「重いから沢山もらった感がある」から小銭のほうが喜ぶとのことでした。人によっては2~3歳くらいの子どもにはファミリーパックの大きなお菓子を渡す人もいるそうです。
ということで、小さな子どもには小銭で渡すか、お菓子にするというのもいいと思いますよ。
ただ、その子どもが小学校入学のように“節目となる年”になったら、いつもより少し多めに入れるといいかもしれません。ただし、その場合は後々トラブルとならないよう、必ず親の目の前で渡すというのもポイントです。教育方針によっては「大金を使わせたくない」という考えのところもあるので、こちらがあくまでも善意だったとしても注意は必要です。
◇ ◇ ◇
お年玉のときも色々と考えなければならないのに、お盆玉までとなると本当に大変ですよね。
ただ、子どもにとっても一大イベントなのでワクワクしながら待っている子も沢山います。金額はあまり気にせずにひとつのイベントとして気持ちばかり手渡すというのもいいかもしれません。
