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踏んだ本人には分からないアノ痛み…もはや凶器でしかない
満員電車や混んでいるエレベーター内などで突然全身に走る激痛。そうピンヒールで踏まれたときの痛みです。
踏んだほうはあまり気にならないのか謝らないことだってありますよね。ただ、踏まれたほうは、酷い時は爪が割れたり内出血を起こしたり、自分の靴にヒールの痕がついたりと散々な目にあってしまいます。
しっかり謝罪してくれる人ならまだ許せますが、素知らぬ顔で無視されようものなら「このやろう!」と思うことも…。
そこで今日は、満員電車でピンヒールを履いた女性らがどれほど危険かをつらつらと考えてみたいと思います。この記事を読んだ人は分かると思いますが、履いた人の近くには近寄らないようにしたほうがいいでしょう。
ピンヒールと普通のヒールは違うもの

ピンヒールとは、ヒール部分がかなり細くつくられているハイヒールの一種です。よく映画祭などで女優たちが履いているアレですね。
これをご覧の方のなかにも、通勤途中にピンヒールを履いた女性を見たことがある人は多いのではないでしょうか。
靴そのものの見た目のセクシーさ、履いたときにスタイルが良く見える効果などから、ピンヒールばかり好む人も沢山います。
ただ、周囲の人間にとってピンヒールを履いている女性というのは、画びょうを足に着けているのと同じなのです。
ピンヒールに踏まれて骨折した芸能人、海外では殺人に使われたケースも!

人気グループ「いきものがかり」でギターを担当している山下穂尊さんは、渋谷のスクランブル交差点でヒールを履いた女性に足の指を踏まれ骨折したことがあるそうです。
2011年には千原兄弟の千原ジュニアさんも、左足の小指を骨折してしまいました。これも女性にヒールで踏まれたことが原因とのこと。
踏んだ本人は「あ、踏んじゃった…」くらいかもしれませんが、本当に危険なのです。しかも、満員電車となれば周りの女性がピンヒールを履いているかどうか確認もしづらいですし、なにより逃げ場がないうえにいつ電車が揺れるかも分かりません。
そして米国では、2013年6月に交際していた大学教授の頭をピンヒールで刺して殺害するというショッキングな事件が発生しました。これは日本でもニュースになっていたので覚えている人もおられるかもしれませんね。
米テキサス州でピンヒール殺人、44歳女が交際男性を刺す
女は交際していたヒューストン大学の教授と外で酒を飲んだ後、同日午前2時ごろに教授の家に一緒に帰宅。その後、女は暴行を受けていると警察に通報した。警察が午前4時前に教授宅に到着すると女が応答し、教授は床に倒れていた。教授は頭部を数箇所刺されており、当局によると、女はピンヒールで犯行に及んだという。女は正当防衛だったと主張している。
ピンヒールは凶器です。履いている本人にそのつもりがなくても、うっかり人を踏んづけてしまうことだってありえるのですから怖い話。
私は女性なので、ピンヒールが好きな人の気持ちも分かります。でも、せめて満員電車では気をつけて欲しいところ。なかには通勤時はヒールの低いものを履いて、職場で履き替える人などもいますが、こういう人は本当に素敵だと思います。
どうしても満員電車でも履きたいのなら絶対によろけないように気をつけて欲しいのですが、これまでの経験からいえるのは、大体の人はスマホを触りながら下を向いていたり、吊革も握らずに目を瞑っていたりなど、あまり周りに気を配っていないように感じるのです。実際、SNSには今日も「ピンヒールで踏まれた体験談」が続々と投稿されています。
一体いつになったら満員電車でのピンヒール問題は解決するのでしょうか…。
本当は怖いピンヒール
ピンヒールは特大サイズの画びょうを着けているのと同じ
「ピンヒールくらいで騒ぐな」という人もいますが、その本当の怖さを知らないからだと思います。でも、画びょうを足につけていると考えたら、少しはイメージできるのではないでしょうか。
たとえばポスターを貼ろうと画鋲を壁に押し当てた時、押した指側は痛くもなんともありませんが、壁には穴があきますよね。これは先が細くなるほどそこにかかる圧力も高まるため、押す力は小さくても、その何倍もの力を針の先に加えられるようにできているからです。
ピンヒールで踏まれたときも、これと同じ現象が起きています。そして、かかる体重(圧力)は象に乗られたときよりも大きいのです。
ゾウに踏まれるよりピンヒール女性に踏まれるほうが怖い
ゾウに踏まれるよりも、ピンヒールに踏まれる方が危険です。


小柄な女性でもピンヒールで踏むだけで4,000,000パスカルという恐ろしい力をかけられるのです。象が75,000パスカルですから、もはや比べるまでもなくピンヒールの圧勝ですね。
つまり、ゾウなんて比べ物にならないくらいピンヒールに踏まれるほうが怖いということです。
昔、一世を風靡した『象が踏んでも壊れない筆入れ』がありました。象にできないことでも、壊すくらいならピンヒールさえあればいいということになります。
恐るべしピンヒール。それが満員電車で私達の目の前にあるのですから、本当に怖いです。
◇ ◇ ◇
「歩きスマホはダメ」「歩きタバコは危ない」など色々と騒がれていますが、ピンヒールも相当危険です。見た目はセクシーですが威力はゾウをも凌ぐなんて、スパイのひみつ道具かなにかでしょうか。
ただ、ピンヒールが禁止されることはこの先もなさそうなので、私達ができることといえば、満員電車でピンヒールを履いた女性をみかけたときには出来る限り距離をとるくらいでしょう。遠くからみる分にはいいですが、近くにくると別の意味でドキドキしてしまいそうです。
