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会社での飲み会で最適な人数はどれくらい?
人数が多すぎると濃い話しができませんし、少なすぎるのも難しいですよね。
ただ「チームは(リーダーを除いて)5人までにしたほうが上手くいく」と言われているように、コミュニケーションに問題なく全員の話を聞きたい場合は5人、おおくても6人までに絞ったほうがいいようです。
その理由は下にまとめていますが、結論からいえば会議にしろ飲み会にしろ、人数が増えるほど言いたいことが上手く伝わらない、じっくりと話ができないという問題がでるようになります。『チームの機能不全』といってもいいかもしれません。
結束力を高めたい、リーダーの考えや方向性をしっかり伝えたいなど、目的がある飲み会ほど、多くても6人までにしたほうがいいでしょう。
飲み会でも会議でも6人までにしたほうがいい理由

人数が集まるほどアイディアが浮かんだり議論が活発化すると思われがちですが、実際には人数を少なくするほうがいい場合が多々あります。
たとえば相手の考えや意見を聞きたいと思ったときは、会議の場で質問するよりも一対一で話し合ったほうがいいですよね。人数が減れば減るほど一人が積極的に発言しなければならない状況になるわけです。
そして、会議や飲みニケーションなどで最適とされる人数は4~5人、最大でも6人までと言われています。実際に私の周りでも「4人以下の飲み会は居心地がいい」という人が多く聞かれました。
人数が増えれば、全体のコミュニケーションは盛り上がるかもしれませんが、個人間でのコミュニケーションは希薄になります。隣同士の者だけでずっと話続けるわけにもいきませんから、これはどうしようもありません。そして人数を少なくすると、相互のコミュニケーションを取りやすくなります。
お互いにコミュニケーションをしっかり取ろうと思えば、やはり4~5人くらいがベスト。歓送迎会や新忘年会などでない限りは、人数を絞って開くほうがいいでしょう。
大人数の飲み会は苦手な人も多い
「大人数の飲み会が苦手」という人は少なくありません。人数が増えるほど話が表面的になりますし、長時間化しますから仕方ないでしょう。
「何人いようが飲み会大好き!」という人もいますが会社にはそういう人ばかりではないですし、「自分のタメにならないなら不要」と言い切ってしまう人もいます。とくに経営者などはその辺りも厳しく見極めているはず。
嫌いな人を無理に連れてきてもお互いのタメにはなりません。解決策は後ほど記載していますが、強制参加にしないことが大切です。
飲み会を開催する頻度はどれくらいが最適なのか
呼ぶ人数と同じくらい悩むのが「開く頻度」です。
多すぎると「またか…」と鬱陶しがられ、少なすぎるとコミュニケーション不足に悩むことになります。ただ、これにも明確な答えなどありません。
たとえば「飲み会は大事!参加しないなんてどうかしてる」という“暗黙のルール”が生まれている企業も沢山あると思います。そういう企業では、下のような考えがあるのでしょう。
- コミュニケーションは大事
- 出来るかぎり飲み会をしたほうが社内の雰囲気がよくなる
- (任意といいながら)全員参加の圧力が凄い
ただ、飲み会に行きたくない、と悩んでいる人はこのプレッシャーに押しつぶされてしまいます。行きたくない人は「飲み会に参加しない人は協調性がない」という無言のプレッシャーを感じてしまい、たとえ数ヶ月に1回程度でも「嫌だなぁ…」と思うかもしれません。
反対に「飲み会は大事だけど、参加できる人だけ集まって話しましょう」などと各人のプライベートにも配慮している企業はどうでしょうか。この場合は参加を強制されているわけではないので、たとえ月に1度のペースで開かれようともストレスは随分と少ないはずです。参加できない(したくない)ときはしなくていいわけですから当たり前ですよね。
そもそも参加したくない理由は人それぞれです。「人数の多い飲み会は苦手」という人も少なからずいますし、「お小遣い制だから会費が辛い」という人もいるでしょう。小さい子どもがいるご家庭だったり、資格取得のためスクールに通っている人もいます。確かに飲みニケーションも大事ですが、プライベートを大切にするのも大切なこと。
結局は「強制されているかどうか」で飲みニケーションへの印象も変わるのだと思います。もし頻繁に開きたいのなら、自由参加制にするほうがいいでしょう。
自由参加の飲み会を徹底しよう!時代にあった飲みニケーションのやり方とは

部署が違う、役職が違うなどで普段あまり話せないような人とでも、飲みの席でなら話しやすくなります。
「飲みニケーションは面倒臭い」と言われることもありますが、やはりある程度はあった方が人間関係改善も仕事の効率化もできるでしょう。
ただ、場合によっては飲みニケーションが“悩みのタネ”になることも。
たとえば酒癖が悪くて場の空気を壊す人や、子どもや介護など事情があって参加できない人、性格的にどうしても苦手な人がいる場合も。事情は人それぞれですが、飲み会が負担になることもあるわけです。
従業員数の多い企業になるほど、多種多様な人材が集まるのですから、そうなると結局は“飲みニケーション”だけでなく“職場でのコミュニケーション”も積極的に取りましょう、という解決法しかなくなります。
チーム内で1日5分の小ミーティングを毎日行う。上司から部下へ、部下から上司へ話しかけやすい環境をつくるなど、色々と方法はありますよね。
もしそれでも飲みニケーションを大事にしたいのであれば、飲み会は自由参加にして、「全員参加できなくても仕方ない」という意識を徹底するしかないでしょう。強制参加は誰も幸せにはしません。
幹事は「●月●日●時から開催します!参加できる人だけ●日までに幹事の●●まで連絡してください」と伝え、仮に参加できない人がいたからといってスケジュールをズラしたりせず、集まれる人だけで開きましょう。
>>幹事のマニュアル完全版!上司へのお誘い、店選びなどもスムーズにできるようになる!
こうすると行きたくない人は行かなくてもいいですし、事情があって行けない人も「自分のために皆の予定がずらされる」という余計な負い目を感じることはありません。これなら飲みニケーションが負担になることもありません。
会社重視からプライベート重視へと考えがシフトしている
バブルが崩壊する以前までは「仕事(会社)>プライベート」というのが当たり前にまかり通っていました。ただ、バブル崩壊後の今、周りを見渡してみると、随分とプライベートの比重が大きくなっているのを感じます。
それもそのはずですよね。昔は今ほど会社が簡単に倒産する時代ではなかったですし、転職しようにも情報が少なくて困難でした。しかも年功序列があり、仕事に打ち込むことでほぼ確実に自分への見返りが大きくなっていたのですから当然です。
ただ、現代はどうでしょうか。会社は倒産する、リストラもある、転職情報もスマホで簡単に探せる、仕事を頑張っても年齢を重ねても不景気なら給料が上がるとは限らない。
いまの時代に生まれた世代に「プライベートよりも会社を優先しろ」というのは難しい話です。
もはや「飲みニケーションを断るなんて社会人失格」などが難しい時代です。歓送迎会や新年会などは別モノですが、本当に単なる飲み会ならば、自由参加制にするのも一つの方法ではないでしょうか。
「飲み会は必要ない」と言っていいのは普段からコミュニケーションを取ろうとしている人だけ

自由参加の飲みニケーションを推していますが、決して飲みニケーションを批判しているわけではありません。私個人は飲み会がコミュニケーションに一役かっていると思っているタイプの人間です。
普段から営業マンよろしくと言わんばかりに職場の皆とコミュニケーションを取れている人は飲み会なんて行かなくてもいいかもしれませんが、そうでないなら酒の席なんて自分を知ってもらう絶好の機会ですよね。
自分を知ってもらうことで、たとえば仕事でミスをしたときも「こいつはやる気はあるんだから、きっと次は大丈夫だろう」と思ってもらえたり、「この仕事は細かいことが多いけど、あいつなら責任をもってやってくれるだろう」と新しい仕事が回ってきたりすることも実際にあります。
>>「飲みニケーションって意味あるの?」の問いに私が「もちろん」という理由
「飲み会でのコミュニケーションなんて必要ない」といえるのは、普段からコミュニケーションが出来ている人だけ。そうでない人がいうのは、ただ不満を口にしている場合が多々あります。そして、このような人は「会社が自分を適正に評価してくれない」とは言えなくなります。
プライベート重視の時代ではありますが、コミュニケーションが苦手な人こそ、飲みニケーションをもっと活用したほうがいいでしょう。もちろん、どうしても参加できない(したくない)人には無理強いはできませんが、飲み会を断るときにはマナーを守ったほうがトラブルが起きにくくなります。「飲み会の上手な断りかた」については下でお伝えしています。
>>会社の飲み会に行きたくない若者はプリコミットメント法などをマスターせよ!
