やる時はやって、休むときは休む。分かっているけど案外むずかしいものですよね。とくに仕事がたまっているときは休憩時間さえも潰して頑張ろうとする人が多いです。
でも人の集中力には限界があります。「やらなきゃ!」と頑張っていても、ふと気がつくと全く別のことを考えてしまったり、作業は進んでいないのに時間だけが経っていたり…。
メリハリをつけずに仕事をすることを私は“ダラダラ病”と言っていますが、これにかかると本当に仕事がいつまでも終わらなくなります。ダラダラ病にならない仕事の進め方を知り、早く終わらせてさっさと帰りましょう。
目次
仕事にメリハリをつける方法
ダラダラの反対はメリハリです。
仕事をするときは集中して、休むときは休む。しっかりオンオフを切り替えて取り組められればダラダラ病にはなりません。
メリハリをつけるコツをまとめて紹介するので、できるところから改善してみてください。
1.何時までに終わらせるかを決める
まずはスケジュール管理です。これができない人はダラダラ病まっしぐら。とにかく徹底しましょう。
たとえば、いつも仕事が定時までに終わらず残業してしまう人は「定時で絶対に帰る」と心に決めてください。すると、いつもは「残ればいいか」と思っていたものが「午前中にコレとコレを終わらせて、午後は●時までにアレをしてしまおう」と細かくスケジュールを立てられるようになります。
最初のうちは無謀なスケジュールになりがちなので、理想どおりにはいかないこともあるかと思いますが、段々と仕事のリズムのようなものがわかってくるようになると、予定どおりに進むようになるでしょう。
時間は有限です。当たり前ですが、案外これを意識できていない人も多いもの。
仕事ができる人ほどスケジュール管理が上手いですし、仕事以外のプライベートも充実させています。
2.休憩時間はしっかり休む
人手が足りないなど仕方のないケースもありますが、できるかぎり休憩時間はしっかりと休んでください。
音楽を聞いてもいいですし、目を瞑って休んでもいいですね。適度にクールダウンを設けることで仕事への集中力もあがります。
3.仕事に楽しみを見出す
先ほど「集中力には限界がある」と書いたのに具体的な数字を出さなかったのは、人間は好きなことなら何時間でも集中できるからです。
たとえばゲームが好きな人は平気で10時間くらい続けられます。途中で「少し疲れたな」と思っても少しの休憩を挟んだらまたゲームに戻るでしょう。
人間は嫌いなことはすぐに飽きたり辛くなったりして意識が別のことに向いてしまうのですが、好きなことなら苦痛ではなくなるようになっています。
ということは、仕事を好きになれば集中できるということです。なかなか難しいかもしれませんが、どうせやるなら嫌々やるより、好きになったほうが自分の為にもなるでしょう。
>>ゲームを楽しめる人は仕事も楽しめる!「つまらない仕事」を面白くする方法
4.最初に苦手なこと、時間がかかる作業を終わらせる

仕事の進め方を工夫してみましょう。
具体的には、仕事の優先順位を決めるときに苦手なことや時間がかかりそうなことから手をつけるようにします。ときには予定になかった作業を頼まれることもあるので臨機応変に対応していかなければなりませんが、できるかぎり“嫌なこと”から消化すれば気持ちも随分と楽になるはずです。
子どもの夏休みの宿題と同じですね。頭では先に終わらせたほうがいいことなんて分かっているのに、ついつい先延ばしにしてしまっていませんでしたか?
仕事でメリハリをつけたいなら嫌なことの先延ばしを減らしましょう。人は嫌なこと、やらなければならない事が増えすぎると、どんどん焦る気持ちが高まってしまいパフォーマンスが落ちます。
5.帰ってからも仕事に囚われない
これは私の体験談ですが、昔は仕事に追われて「あれが終わっていない」「あそこはこれをしたらどうだろう」と、帰宅後も仕事が頭から離れない時がありました。(正直、いまでも時々ありますが…)
リフレッシュできなくなるので、いつも余裕がない状態になっていたわけです。「夢でも仕事をしている」なんて、本当にしょっちゅうありました。今考えると「早く成長しなければ」なんて焦っていたのかもしれません。
こうなると仕事が楽しいと思えなくなるんですよね。どんどんパフォーマンスは落ちるばかりで、悪循環に陥っていたわけです。
今では帰宅後はできるかぎり仕事について考えないようにしています。趣味に没頭したり、スキルアップのために勉強したり…。自分の時間をちゃんと過ごすことが、結局は仕事にも良い影響を及ぼします。
ずっと仕事にとらわれるのは辞めましょう。一日ちゃんと頑張れたのなら、しっかり食べてゆっくり寝てください。
ダラダラ仕事をしないことも社会人としてのマナー
基本的にダラダラ病にかかっている人は時間管理が苦手な人です。
社会人になると、同じことをやらせて時間内に終わらせられる人と、残業をしなければ終わらない人とでは、評価に大きな差がつきます。大企業でさえ“時間給”ではなく“成果評価”に変わりつつあるのですから、中小企業では尚更でしょう。
>>過労死続出法案って本当?むしろ高度プロフェッショナル制度で改善する可能性も
ダラダラ仕事をしないことは社会人としてのマナーです。
それに気がついていないひとが本当に多いのもまた事実。「より遅くまで残れば、仕事を頑張っていると認められる」と考えている人は少なくありません。
もちろん、これは個人だけの責任ではなく、人手不足に陥っていたり「長時間労働が美徳」と考えている企業側にも問題はあります。理想は「仕事は仕事、プライベートはプライベート」とキッチリと分けて過ごすことですが、現実的に難しい場面も確かにありますよね。
ただ、労働環境なんてすぐに変わるものではありません。まずは仕事のスケジュール管理や進め方など、私たちが自分でできるところから始めてみましょう。
