目次
デキる上司とダメ上司の違いとは?

- 上司「明日までにコレをまとめておいて」
- 部下「はい」(時間なさすぎだろ!ってか一人でやるの!?)
- 上司「この前お願いしたアレ、まだ出来てないの?」
- 部下「申し訳ありません。今日の●時までにはお見せできるかと思います」(いやいや、さっきの指示とどっちが緊急なの?)
- 上司「ちょっと遅くない?急いでよ」
- 部下「がんばります…。」
割りとよく出くわすシチュエーションではないでしょうか。もしかすると自分が言ってしまっている、とドキッとした人もいるかもしれませんね。
社会人になって数年経つと、色々なタイプの上司に出くわします。「クソ上司との上手な付き合い方」でも登場したような「俺自慢が過ぎる上司」や「マウンティング上司」などもあらゆる会社にいます。
ただ、上司を大きく分けると“デキる上司”か“そうでない上司”の二通りしかありません。
そこで今回は『デキる上司が常に部下に伝えている8つの言葉』を参考に、部下との接し方などを考えてみたいと思います。
部下が成長する!デキる上司がやっている8つの事

「Inc.」に掲載されている『デキる上司が常に部下に伝えている8つの言葉』という記事から、重要な部分を抜き出してご紹介します。
たった8つですが、案外これができていない人は多いのではないでしょうか。
記事によると、下に示す8つのことを部下に言えている上司は「デキる上司」といわれるとのこと。
- 1.君を全面的に信頼しているよ
- 2.目的は●●です
- 3.反省点や改善点はなんだろう?どうすればさらに良くなると思う?
- 4.君の強みを活かそう
- 5.君の考えを聞かせて
- 6.なにか私がサポートできることはある?
- 7.質問があるなら何でも聞いて
- 8.グッジョブ!よくやった!
もう少し詳しくみていきましょう。
※『8 Things Exceptional Bosses Constantly Tell Their Employees』
(https://www.inc.com/elle-kaplan/8-things-exceptional-bosses-constantly-tell-their-employees.html)
1.信頼していることを伝えよう
部下が新人のうちは仕方ありませんが、上司のなかには相手の能力を信じられず、仕事を何から何まで細かく管理しようとする人がいます。このような上司は、かえって仕事の効率を下げ、部下のやる気を削いでしまうでしょう。
部下はいつまで経っても自信をもって仕事に臨めません。「自分は信頼されていない」と思ったり、自分で判断できなくなったりすることも。
デキる上司は部下を信頼し、細かいやり方などは部下にまかせて、方向性が間違っていないかをチェックしています。
2.自分が何を求めているのかを明確に伝えよう
漠然とした指示を出すのではなく、何をして欲しいのか、なぜその作業が必要なのかを明確に伝えましょう。目的が分かればどれほど地味な作業だろうとモチベーションが変わりますし、結果的に仕事のクオリティも上がり、部下が成長します。
「そのくらい自分で考えろよ」と思って仕事を振っていませんか?「普通の上司」と「デキる上司」の差は、このようなところで生まれるのです。
3.失敗は成功のもと!次に活かせるものはなんだろう?
ときには部下が失敗することもあるでしょう。新しいチャレンジのときは特にそうです。
仮に失敗したとしても、そこから学べるもの、次に活かせることを教えましょう。ただ叱責するだけよりずっと生産的です。
4.君の強みや得意なことを活かしていこう
人には得意不得意があります。優れた上司なら、部下が持ち味を活かせるような仕事やポジションを与えます。「部下なんていつでも取り替えがきく」「いつ辞めてもらっても構わない」などと思っている人は、デキる上司にはなれません。部下の能力を見出して導くことは、優れたリーダーにしかできないことです。
5.部下の意見を聞こう
どれほど自分の考えが正しいと思っていても、部下の意見やアイディアを聞きましょう。こうすることで部下の考えが分かりますし、評価することもできます。ときには思いがけず最高のアイディアが出てくることも。
一流の上司は、たとえ部署や分野が違おうとも「自分はこう思う。君はどう思う?」と、幅広く意見を聞こうとします。
「君より私のほうが専門知識も経験も上だから、まずは私の言う通りに動いてもらう」というのも一つの方法だとは思いますが、部下をより成長させたいなら部下の声も聞きましょう。
6.何かサポートできることはあるか、問題があるかを聞こう
「この仕事を●月●日までにお願い」と作業を振るだけで終わるのは“普通の上司”です。
デキる上司は「●月●日までにお願い。これを実現するために何か問題や質問はある?私が何かサポートすることはある?」と伝えます。
こうすることで部下の疑問や悩みが解決でき、仕事のスピードがより上がるようになるのです。
7.質問があるなら聞いて
これも⑥と重なるところがありますね。
ただ、威圧的な上司や何でも否定から入るような上司では、部下も質問しづらいというもの。
部下にコミュニケーションを求めるなら、まずは上司である貴方も接しやすい雰囲気や環境づくりをしなければなりません。「聞かない奴が悪い」と言って良いのは、聞きやすい環境をつくってからです。
8.一言でもいいので部下の働きを認めましょう
誰だって人に認められれば嬉しいものです。
「次も頑張ろう」とやる気が出ますし、仕事への自信もつきます。
部下に「自分の働きを見てくれている人がいる」「認められた」と思わせるのも上司の仕事。ほんの少しでもいいので「よくやった」と声をかけてみてください。
仕事が忙しくなるほど、上司が部下と話すのは何かトラブルが起きたり叱責したりする場合だけになりがちです。相手を認めてあげることでチームの雰囲気は良くなり、結果的に良いものを生み出すことに繋がります。
完璧な上司なんていない。上司としてやるべきことをやろう

上司の「仕事を早く終わらせて欲しい」「もっと成長して欲しい」という気持ちも分かります。思わず「まだ終わっていないの?」と声を荒げたくなる事だってあるでしょう。
ただ、仕事を急かしているだけでは「デキる上司」にはなれません。むしろ部下が萎縮してしまったり、急いだあまりクオリティが落ちて修正に時間がかかる羽目になることも…。
とくに初めて部下ができた人は、どう接すればいいのか悩んでしまうことも多いはず。そのときは、ここで紹介した8つのポイントを意識してみてはどうでしょうか。
部下を成長させられる上司、仕事のクオリティを上げられる上司は、会社としても欲しい存在です。
