「飲みニケーションって意味あるの?」の問いに私が「もちろん」という理由

飲みニケーションのイメージ画像
  • 「友達はOK。でも会社の飲み会は意味が分からない」
  • 「嫌いな上司や同期がいる」
  • 「部下のために時間とお金を使うのが辛い」
  • 「飲み会は嫌いじゃないけど、月一とか頻度が多いと疲れる」
  • 「なんで自腹でプライベートを削ってまで行く必要があるの?」

飲み会に行くと、他部署や上司と話せたり仕事以外の一面が垣間見れたりと面白いことも多いですが、そもそも飲み会が苦痛な人にとって強制参加の飲みニケーションなんて勘弁願いたいところですよね。

数ヶ月に1度くらいならまだ耐えられても、毎月となると大変です。

前回の「クソ上司との上手な付き合い方は?」でも触れたように、上司のなかには部下に対してマウンティングをとってくる説教大好きな人もいます。苦手な人との飲み会はまさに地獄。「これは仕事なんだ」と自分を納得させながらお酌をしている人もいることでしょう。

私が飲みニケーションも必要だと思う理由

飲みニケーションの効果

私は適度な飲みニケーションは必要だと思っている人間です。

どうしても仕事中のコミュニケーションだけだと相手がどんな人なのかよく分かりませんし、親睦を深めることで社内の雰囲気がよくなったり仕事がスムーズに回るようになったり、結果として重要な仕事を回してもらえるようになるなら、飲みニケーションもいいじゃない、という考えの持ち主です。

「あまり話したことのない社内の人」より、「飲み会で何度か話したことのある人」のほうが、往々にして仕事がスムーズに進むことが多いですよね。

企業が採用基準にしているコミュニケーション能力の本当の意味とは?」でも書きましたが、いまの時代、個人の能力を大きく超えた水準の成果を要求されることが本当に多いです。そうなると必然的にチームプレイが要求されるので、最低限社内の人間と良好な関係を築いておくことは大切です。

「酒が苦手だから」「プライベートと仕事はハッキリ分けたいから」という理由で飲み会を敬遠する人も多いですが、巡り巡って自分のためになる場合も多いので、できれば参加しておくほうがいいのではないでしょうか。

今は少しずつ「ムリに参加させる飲みニケーションは“時代遅れ”」という風潮が広がりつつありますが、それでもオフィシャルな飲み会を「気がのらないから」という理由で断るのはちょっとモッタイナイと思ってしまいます。

飲みニケーションなんて無くなればいいと思いつつ参加せざるを得ない人々

もちろん「飲み会が辛い」「行くのが嫌だから断っている」という人を批判するつもりは一切ありません。飲みニケーションは必要ですが、そうはいっても行く意味のないものも多々あります。

  • 月一など頻繁にある
  • 愚痴や不満しか飛び交わない
  • 「仲良しごっこかよ」とツッコみたくなるような公私混同っぷり
  • 毎回自腹(終電後のタクシー代なども)
  • とにかく嫌いな人がいる
  • 親しみと履き違えたイジり

よく言われる「行きたくないと思う飲みニケーション」がこれら。確かにこれでは行くのも辛くなるでしょう。

ほかにも家族に介護が必要な人がいたり、新婚だったり、小さな子どもがいたり、飲み会よりもプライベートのほうが大事だという人もいます。

日経BP」には、飲みニケーションに否定的な人のコメントも寄せられていました。

お金をもらって会社に仕事をしに来ているのであって、お金(飲み会費)を払って仲良しクラブに友達を作りに来ているつもりはない。親睦を深める事が重要でそれが仕事に有益だというなら、正に文字通り“仕事”として就業時間内に有給で実施すべきでは。ダラダラとケジメの無い公私混同は、古き悪しき日本の悪習。就業時間外にまで職場の人間関係をズルズル引き摺らされるのはウンザリ!(30代後半/男)

絶対に必要というものではないが、一緒に仕事をする仲間とオフィス以外で交流を持つことも一つのチームワーク作りにいいと思う。ただし、回数が多かったり、強制的な感じが強かったりするとマイナス効果。(30代前半/男)

お酒が飲めないので周りに気を使わせている気がする。かといって参加しないのも変なので座っているが、男性は酔うと下ネタを始める。それを親しみと履き違えている気がする。度が過ぎると下品。翌日、給湯室で後輩に泣かれた事もある。(30代後半/女)

皆さん、内心では飲みニケーションに思うところがあるようですね。

ただ、嫌だと思いつつも「参加するのが当然」という風潮が社内に漂っていると、なかなか断りづらいもの。

飲み会のアンケート調査3

実際、ほとんどの人が飲み会には基本的に参加するようにしていることが分かります。和を重んじる日本人らしい結果ですよね。

(※画像:日経BP社

2人に1人が嫌だと回答した「会社での飲み会」

飲み会のアンケート調査1

会社での飲み会に関するアンケート調査では約半数もの人が「会社での飲み会が嫌い」と回答していました。皆さんはこの結果をどう思うでしょうか。私は意外と多いな、というところ。とくに世代別でみたときの結果が衝撃的だったのです。

それがこちら。

飲み会のアンケート調査2

なんと「29歳以下」「30~34歳」「35~39歳」と若い世代は飲み会が好きな人が多いのに対して、「40~44歳」「45~49歳」の中堅といわれる世代は嫌いな人が多いと出ています。

つまり、飲みニケーションが面倒といっているのは、若い世代よりも40代の中堅社員たちということですね。

30代までは意外にも飲み会が好きな人が多い

でもこれ、少し考えると当たり前のことなんです。

確かに飲み会にでるとプライベートな時間は削られてしまうのですが、普段はあまり話せない上司と顔を突き合わせて話せたり、貴重な話を聞けたり、悩みや不安を相談できるわけですから、参加するメリットが大きいのです。もしかするとタダ飯が食べられるかも、と期待する人もいそうですね。体力も十分なので、多少深酒しても何のその。

30代までは飲みニケーションに好意的な人が少なくありません。

嫌いな人が多い40代。気を使い、時間を使い、金も使うのが原因か

40代となると、酒の席でも上司や部下に気を使わなければいけないのが辛くなることもあるようです。

少しでも部下のためになるならと仕事の愚痴や悩みを聞いてあげて、時にはアドバイスもする。部下との飲みなら支払いの問題もでてきます。家庭がある人は“お小遣い制”になっていることもありますが、相手が部下なら奢ったり少し多めに出したりと、お金も出ていきます。

反対に上司との酒の席なら気を使います。会社では責任のあるポジションにあるので、たとえ酒の席であろうと叱責されることだってあるでしょう。これでは心がすり減ってしまいます。

できれば家族と過ごす時間を増やしたいと思っていても、部下が出るのに自分が欠席すると波風が立つかもしれません。気を使い、時間を使い、金も使う。40代に「飲みニケーション」が嫌いと答える人が多いのもうなずけます

ちなみにアンケートによると50代から再び「好き」の割合が高くなりますが、これはおそらく周りが大体自分より下の人間になるので、自分の話を聞いてくれたりヨイショしてくれたりするようになるからでしょう。こうなれば、飲み会への抵抗感も随分と小さくなるはずです。

デメリットもあるが、それでも飲みニケーションに行ったほうがいい理由

会社での飲み会は、プライベートな時間が削られる、お金がかかる、愚痴や自慢を聞かされるなどデメリットもありますし、昔のような強制参加型は時代にそぐわないとも思います。

とはいっても飲みニケーションにはメリットもあります。仕事のパフォーマンスを上げられたり、自分の成長のキッカケになることも多いもの。みんなプライベートの時間は大切に思っていますが、それでも飲み会を開こうとしているのには理由があるからです。

そもそも、会社に飲み会が好きな人が多いのなら、その人たちを敵に回してもいいことはないでしょう。個人的には、どれほど嫌でも付き合いは付き合い。よほどの理由がない限り、ほどよく参加しておくほうが自分のためにもなると思っています。

もちろん、あまりにも頻度が多いのであれば欠席する回があってもいいですし、それくらいで疎まれるようになるのなら、その会社は貴方には合っていないということなので転職したほうがいいかもしれません。

第一、たった数回欠席したくらいで疎まれるようなコミュニケーションしか行われていないのなら、飲み会に出席したからといって何か劇的な変化が起こることはないでしょう。飲みニケーションとはいっても、普段のコミュニケーションに勝るものはありませんから。

結局のところ飲みニケーションに参加するかどうかは本人の裁量によります。ただ、もし貴方が「社会人として成長したい」「給料を上げたい」「出世したい」など上を目指しているのなら行きましょう。これは40代でも同じことがいえます。部下から慕われ信頼されない人が、本当の意味で上に立つことなどできないのですから。

MEN'S BEAUTY TALK-オトコの美容医療口コミサイト-

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう