来年4月から「キッズウィーク」という制度の導入が検討されています。子どもだけでなく大人にも関係するので、影響が気になるところですね。
キッズウィークって何?
まずは報道をチェック。
政府は22日、来年度から全国公立小中高校の夏休みなどの長期休業の一部を自治体ごとに分散化させる取り組みを導入する検討に入った。働き方改革と併せて進める「休み方改革」の一環で、保護者の有給休暇取得を促すのが狙い。実効性を挙げるため、経済界にも理解を求める。
政府はこうした取り組みを「キッズウイーク」と名付け、来年4月からの導入を目指す。分散化の具体策として、夏休みの5日間を短縮してその分を平日の5日間に振り向け、前後の土、日曜日と合わせ9連休にすることなどを想定する。引用:時事ドットコムニュース(http://www.jiji.com/jc/article?k=2017052200855&g=soc)
つまりキッズウィークとは、全国の地域ごとに小・中・高校の長期休暇の一部をほかの平日に振り分けて分散させる制度のことです。
キッズウィークを画像で解説
キッズウィークが導入されるとどう変わるのかをイラストで解説するとこのようになります。
まずこれまでの長期休暇がこちら。

そしてキッズウィーク導入後のイメージがこちらです。

これまで連続していた休みを平日に分散し、政府は大人も休めるよう企業側に強く求めるとのこと。なんとなくプレミアムフライデーを彷彿とさせる内容です。
プレ金の二の舞いにならないかと懸念する声も多い
SNS上では「プレミアムフライデーの二の舞いになるのでは?」という懸念の声が多数上がっています。プレミアムフライデーに、本当に15時に退社できた人はほとんどいませんよね。
なにより部活や塾のある子どもたちは夏休みだろうと学校へ行きます。キッズウィークだからといって大人が平日に有給を消化できるとも限らないでしょう。
やってみないと分からない
とはいえ、日本の有給消化率が低いのは問題です。多少強制的でも、大人が休める制度を作ることは必要なのかもしれません。
キッズウィークが導入されれば、平日の5日と前後の土日を合わせると最大9連休になることもあります。上手く休みがとれれば、家族で旅行にいったり、レジャーを楽しんだりする人もでてくるはず。
地域ごとに休みが変わると、「来週は●●県でイベントがあるらしいから、土日に行ってみようか」などと過ごし方が変わってくる人もいるでしょう。
筆者としては、キッズウィークが地方活性化につながれば面白いとは思います。これまで行ったこともない地域に足を運ぶキッカケになるかもしれませんし、交通混雑もいくばくか解消されると嬉しいですね。
と、ここまで大人の目線で考えてきましたが、子どもにとっては宿題の提出日が気になる様子。「キッズウィークにまで宿題がでるんでしょ?」「宿題する時間が少なくなっただけ」「余計なことを…」と、大人以上に辛辣なコメントも寄せられています。
