ヒゲを無意識に抜く人が注意したい症状と抜毛症について

【本当は怖い】ヒゲを無意識に抜く人が注意したい症状

ヒゲの処理ってとても面倒くさいですよね。男性なら誰しもが悩んだことがあるはずです。

皆さんはどのようにヒゲの処理をしているのでしょうか。おそらく毎朝剃っているという人が多いでしょうが、ヒゲを抜いている人も少なくないと思います。剃るよりも触った感じがツルツルになって気持ちいいから抜いたり、抜くこと自体が楽しいから抜いたりしている人も少なくないです。

しかし、実はヒゲを抜く行為には様々な危険性が潜んでいます。最悪の場合、「抜毛症(抜毛癖)」に陥るリスクまであるのです。

今回はヒゲを抜き続けるリスクと、その結果、毛を抜くことが止められなくなってしまう「抜毛症」について解説していきます。

ヒゲ抜きをするとニキビや埋没毛などの原因に

ヒゲを抜くとパッと見た感じはキレイです。触った感じもジョリジョリせず良いですよね。

しかしヒゲ抜きには危険があることも忘れてはいけません!ヒゲを抜くことで毛包(毛穴の中)に細菌が入りニキビができたり、毛嚢炎(もうのうえん)という毛根の周りが炎症を起こした状態になったり、酷いと化膿することもあります。これらは自然に治るケースがほとんどですが、ニキビや毛嚢炎ができてしまっているところは消毒をしたり、清潔にしたりしなければなりません。

他にもヒゲを抜いたところが黒ずんだり紫がかった色になったりする“色素沈着”や、毛が皮膚の中に埋没して出てこない“埋没毛(埋もれ毛)”という症状、肌の乾燥なども挙げられます。

「色素沈着」は肌のターンオーバーを促進させ、色素沈着自体を薄くすることが大切です。ターンオーバーを促進させるには、ビタミンを取ることが大切です。

※ターンオーバーとは下から新しい角質ができると、古い角質は垢となって剥がれ落ちるサイクルのこと。

「埋没毛(埋もれ毛)」は毛がそれ以上伸びない段階までくると自然に排除されることが殆どですが、色素沈着や炎症を起こしてしまうことがあるので軽く見るのは危険です。もし長引いてしまうと、痛みやかゆみを伴うことがあり、最悪の場合には切開して取り除かなければならないということになります。

しかし、早く治したいからといって無理やりほじくり出して抜こうとすると、その後も同じ場所にまたできてしまう可能性が高くなってしまいます。ゆっくり時間をかけて自然に排出させることが大切です。

また、ヒゲ抜きが癖になって抜きたいのを我慢できなくなると「抜毛症」の可能性もあります。抜毛症については後ほど詳しく解説します。

ヒゲ抜きのリスクまとめ

  • ニキビ
  • 毛嚢炎
  • 色素沈着
  • 埋没毛(埋もれ毛)
  • 肌の乾燥
  • 抜毛症(抜毛癖)

ヒゲを抜かずにはいられない「抜毛症」とは

最初はヒゲを剃るよりもツルツルになるからという理由で、ヒゲ抜きを始めたけど、今となってはヒゲ抜きが癖になっていて、気づけばアゴの辺りを触ってしまっている、なんて人はいませんか?ヒゲ抜きを繰り返すことで、やがて脳が肌への刺激を心地良いものと誤解してしまい「抜毛癖(抜毛症)」を引き起すこともあります。

抜毛症とは脅迫的なクセのこと

抜毛症とは、自分で身体の毛を抜いてしまう行為のことです。

たとえば毛を抜かずにはおれない、我慢できない、埋没毛をほじくり返したり、抜き取る行為を止められない人は、抜毛症に陥っているかもしれません。

これはBFRBs(Body Focused Repetitive Behavior)と言われる「身体への繰り返す行動」の一つとされており、爪や唇を噛むなどの脅迫的な習慣とみなされています。

そのため、「強迫性障害」と「抜毛症」は同じだと思われることもあります。しかし、症状が起こる条件や、意識的かどうかなど、相違点が多数あるので、現在は強迫性障害と抜毛症は違うものだと考えられています。

男性はヒゲ抜きから抜毛症になる恐れもある

多くの場合は頭頂部や腕などの一箇所を集中して抜いてしまうのですが、男性はすぐ手が届く範囲にヒゲがあるため、これ抜き続けてしまう方も多いです。ただ、その箇所の毛がなくなると次は別の部分を抜き始めるケースもあります。

無理やり毛を抜こうとすると肌へのダメージは大きくなり、炎症や出血のほか、痕が残るほど深い傷ができることもあるので気をつけなければなりません。

とくに男性のヒゲは太く固いものが多いほか、癖毛になっていることもあります。市販のカミソリでは綺麗に取り除くことができず、毛抜きでヒゲを抜く人もおられるでしょう。

実はヒゲ抜きが止められず、やがて抜毛症になる恐れもあるのです。頻繁にヒゲ抜きをするクセがついている人は、それが脅迫的なもの、つまり、ヒゲを抜かないと気が済まない状態になっていないか注意してください。

また、ヒゲ抜きは肌に強い刺激を与える以外に、毛穴に細菌や汚れが入り込んで炎症などのトラブルを引き起こす可能性があるので、できれば避けたほうがいいでしょう。

抜毛症と円形脱毛症との違いは何?

円形脱毛症は自然に抜けてしまうのに対し、“脱毛症”は自ら抜くため症状が違います

強いストレスが原因とされ、子どもから大人まで誰でも発症する可能性があります。子どもの頃の抜毛症は、学校での人間関係や受験などのストレスなどが考えられますが、大人の場合は精神疾患の可能性もあるので注意が必要です。

抜毛症は治療する必要があるのか?

ストレスなどから自分で毛を引き抜いてしまうのは習慣やクセによるものなので、自然に抜けてしまう「円形脱毛症」のような脱毛治療は必要ありませんが、精神的な部分のケアは必要でしょう。

ストレスを解消する

よく言われるのはストレスをうまく解消する、毛を抜いていることを自覚するという方法です。無意識に毛を抜いていた場合など、自覚するだけで改善することもあるといわれています。

ただ、自分で毛を抜いてしまうことに嫌悪感を抱いたり、自分を責めてしまったりすると余計にストレスを感じるので、あまり自分を責めてはいけません

心療内科を利用する

どうしても毛を抜いてしまう行為が止められないときは、無理せず心療内科を利用してみましょう。まずは自分がどのような時に毛を抜いてしまうのかを知り、そこから改善策を探してみるのもいいですね。

自覚する、対策する、それでも収まらなければ医師に相談する。抜毛症はなかなか周囲に理解してもらえないこともあるので、しっかりと相談できる医師に頼ることは何も悪いことではありません。

脱毛する

ヒゲの抜毛症の場合、すぐに触れる場所にヒゲが生えているので、思い切ってヒゲを脱毛してみるのも非常に効果的な対策だと言えます。ヒゲが無くなれば、無意識に抜いてしまうこともなくなるでしょう。

クリニックやサロンでのヒゲの脱毛には費用と時間がかかりますが、ヒゲの抜毛症に悩んでいる方は一度、検討してみてください。

酷い肌荒れと埋没毛に苦しみ、ようやく止めることができた私の経験談

私も過去にヒゲを毎日抜いて、気づいたら無意識に抜けるヒゲがないか探すようになっていたことがありましたので、最後に、私の個人的な体験談もご紹介しておきます。

今は絶対にヒゲは抜きません!

私はヒゲを剃るのが面倒くさかったため毎日抜いていたんですが、抜いていくうちに埋没毛(埋もれ毛)や肌の乾燥、肌荒れなどが目立ってきて、一時は酷い状態になってしまったのです。

最初のうちはあまり深く考えずに気にせず抜き続けていましたが、いつまでも治らなかったためネットで調べてみると、ヒゲ抜きには危険があることを初めて知り、それからは意識してやめるようにしました。

意識するようになって分かったのですが、無意識に顔を手で触りながら抜ける毛がないか探していたことにハッと気づくことも多かったです。

ただ、ヒゲを抜くことをやめたからといって直ぐにニキビなどの症状が治るわけでもなく、しばらくは悩む日々が続きました。なかなか治らなかったためイライラすることも多かったですが、肌は時間が経つにつれ少しずつ改善していき、周りから顔が明るくなったと言われるまでになりましたね。自分ではあまり分からないのですが、以前は肌に自信がなかったことで表情が暗かったのかもしれません。

ヒゲ抜きも止めて症状も改善していったのですが、それまでヒゲを抜いてきたことで太く成長してしまっており、処理が以前より大変になっていました…。

今でもたまに抜きそうになることもありますが、もう肌荒れにはこりごりなので、今では絶対にヒゲを抜かないと決めています!

まとめ

このような話を聞いても、それでもヒゲを抜きたいと思ってしまう人は抜毛症の危険があります。

そのような人は剃り残しが気になったり、ヒゲに悩みやコンプレックスを持っていたりするのではないでしょうか?「抜毛症」とは、正常な毛を抜いてしまうクセのことですが、やめたいのにやめられないという心の病気に近い場合があります。気がついたら無意識に毛を抜いていた、我慢していると落ち着かないという人は抜毛症の疑いがあるので注意してください。

ヒゲに強いコンプレックスや悩みを持っている場合は、定期的に脱毛エステに通ったり、思い切って永久脱毛をしてみるのもおすすめです。ヒゲ抜きにはリスクがあることを知り、対処法を知っておくことが重要です。

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