ようやく世間にも認知度が高まってきたLGBTですが、受け入れられているとは言い難いのが現状です。 特にトランスジェンダー(性同一性障害)の方は心と身体の乖離により苦しむ事が多く、性転換手術や美容整形にも気軽に手が出せない現状に悩まされる事が多くなっています。
目次
LGBTについて理解する
LGBTとは

LGBTはレズビアン(女性同性愛者)、ゲイ(男性同性愛者)、バイセクシュアル(両性愛者)、トランスジェンダー(性別越境者)の頭文字を並べた略称であり性的少数者(セクシュアルマイノリティ)の総称の一つとなります。 個別では聞いた事がある名称もあるかと思いますが、LGBTは基本的には生まれつき持った物であり趣味嗜好や後天的な発生ではありません。勿論、病気や精神疾患などでもありません。
- レズビアン=女性同士で好きになったり愛しあったりする、男性は恋愛対象ではない
- ゲイ=男性同士で好きになったり愛しあったりする、女性は恋愛対象ではない
- バイセクシュアル=自身の性別に関わらず相手が男性でも女性でも恋愛対象となる
- トランスジェンダー=出生時の性別と自身が認める性別が異なる人で、性別違和(日本では性同一性障害)と呼称される
正確にはトランスジェンダーと性同一性障害は別物とされトランスジェンダーは心と身体が不一致ではあるが、それに対して嫌悪感をあまり持っていない状態とされています。性同一性障害は心と身体の不一致に激しい嫌悪感を感じている人の事を言います。
世間に認められにくい

異性を好きな人をストレートやノーマルと呼ぶ様にこれが当たり前という社会が構築されている事で、LGBTが受け入れられにくくなっておりカミングアウト出来ない状況やカミングアウトをしても学校や職場で怪奇な目で見られるなど環境にも問題がある事で精神的な病に陥る事も珍しい事ではありません。
社会的に冷遇される

LGBTである事で社会的にも冷遇される事が多々あり、手をつないで歩くだけでも怪奇な目で見られ、同棲などでも同性同士である事から入居を断られたり、日常のカップル割が通用しないなど問題が山積みです。何より日本では同性婚自体が認められておらず、社会的にも地位的にも不利になるのが現状です。
誰にも相談出来ない
家族や友人・職場や学校は勿論、社会的冷遇を実感している事から誰にも相談出来ない事が多く、見る目が変わったり言いふらされる恐怖心から気落ちする事も珍しくありません。隠す事が当たり前になり同一の環境の仲間を探すのも難しくなる事が負の連鎖を生み出しています。現在ではネットで匿名相談出来る所も多くありますので一度相談しているのもアリです。

トランスジェンダー(性同一性障害)でも綺麗になれる

性と心の不一致の場合は自身の身体に嫌悪感を感じ異性の身体に憧れを抱きます。性的欲求ではないので尚更解消するのが難しく、服装や行動は勿論の事、性器や毛量、体格まで嫌いになり綺麗な身体を作ろうとする事も珍しくありません。
特に男性の場合は苦労する事が非常に多く、自身を綺麗にする為に日々努力を重ねています。 男性の身体を少しでも女性に近づける為には様々な方法がありますので、いくつかピックアップしてみました。
脱毛をする

男性の身体は女性と比べても圧倒的に体毛が多くなっています。自身で目にする機会が多く女性が嫌悪しやすい箇所である事から体毛に苦しむ方は非常に多く脱毛クリームを用いたりカミソリで剃って対策する事が可能です。但し、本当に綺麗に脱毛をするには脱毛クリニックでの永久脱毛をオススメします。費用や期間は掛かりますが、いずれ手入れが不要になる事と綺麗な肌を保ちつづける事が魅力的であり、医師とのカウンセリングもありますのでLGBTへの理解力もあります。
特にヒゲは最も目立つ箇所であり、伸びるのも早いので一番最初に脱毛を行う事をオススメします。個人差はありますが約1年程で完全脱毛になり、ツルツルの状態を維持出来るようになります。
ホルモン療法を行う

医療機関にて反対の性ホルモンを投与する事により一部の肉体的違和感を改善し葛藤を少なくする事が可能です。完全に肉体を変える訳ではありませんが、定期的にホルモン投与を続ける事により声変わりや体つきの変化、体毛の変化など様々な変化が起こります。
- 乳房や乳腺が大きくなる
- ヒゲや体毛が少なくなる
- 睾丸が縮小する
- 脂肪が付き体格が丸くなる
- 性欲が減退し勃起力が低下する
手術を行う
勇気がいる行動ではありますが、睾丸摘出や陰茎反転法膣形成術などにより女性器の形成を行う事が可能です。誰でも手術を受ける事が出来る訳ではなく、性同一性障害の診断がされている事や1年以上の女性ホルモンの投与を受けている事が必要です。当然後に引く事は出来なくなりますので、良く考えた上で決断をしましょう。
米国でトランスジェンダー排除の動き
【ワシントン共同】米紙ニューヨーク・タイムズは21日、トランプ政権が性の定義を生まれつきの性別に限定することを検討していると報じた。心と体の性が異なるトランスジェンダーの存在を行政上認めなくする措置で・・・・・厚生省を中心に、性の定義を「男性か女性かのどちらかで変更はできず、生まれ持った生殖器により決定される」として政府内での統一を検討しているという。
米、トランスジェンダー排除へ
米国で生まれた時の性別が全てであり以後一切の変更が出来ないという措置を進めているという記事であり、LGBTを認知させ世間的に理解を広める事とは真逆の事を始めようとしています。 当然現時点で性別の変更をした人達も勿論、今後予定をしていた人達の人権に関わる事となりますので批判は必死だと思われます。 今後どのような動きになるかは現時点ではわかりませんが、もし決定されれば世界的に批判される事は間違いないでしょう。
