筋トレを週2回以上続けている人は、筋トレをしていない人よりも全ての死因における死亡リスクが23%低く、ガンでの死亡リスクも31%低いことが分かりました。
また、ジムでの特別な器具や運動だけでなく、ごく普通の筋トレでも同様の効果があるそうです。
週2回以上の運動で死亡リスクは下がる

この調査結果は2017年11月1日に『アメリカン・ジャーナル・オブ・エピデミオロジー』という疫病専門誌で掲載されました。
発表したのはオーストラリアのシドニー大学研究プロジェクトで、1994年から2008年までのデータを用いて、30歳以上の8万306名についての“筋トレと死亡リスクの関連性”を調査したとのこと。
また、以前も米国のペンシルバニア州立大学が発表した研究結果でも、65歳以上の高齢者で筋トレをする人は死亡リスクが低いことが示されています。
もちろん病気の予防には運動だけでなく、食生活や睡眠なども影響するはずなので、「筋トレだけをしておけば大丈夫」とまでは言えないと思いますが、かなり興味深い研究結果に違いありません。
自宅での筋トレでも効果あり!腕立て伏せだけでもOK!
腕立て伏せだけでも効果はあることが分かっているので、ジムに行ったり器具を買ったりしなくても大丈夫です。
まずは週2回の運動習慣を身につけるように意識をかえてみましょう。
筋トレと死亡リスクの関連を検討した最大の研究で、「腕立て伏せだけ」でも生存効果があることを示した。興味深いことに、著者らは家庭での自重トレーニングは器具を用いたジムでの運動と同等に近い効果があるとし、ジムが苦手な人は簡単な筋トレを好みの環境で行えばよい、としている。
※引用
ちなみに世界保健機構(WHO)は、18歳から64歳までの成人は「一週間あたり150分以上の有酸素運動」と「週2回以上の筋力トレーニング」をするよう推奨しています。
毎日通勤や買い物で歩いていると150分を超える人も多いと思うので、そのような人は週2回の筋トレをするだけでいいかもしれません。
いまは100均でもダンベルやトレーニングチューブなど売っているので、YouTubeなどを参考に筋トレしてみるのもいいですね。
道具がなくてもできる運動も多いので、色々と試してみてください。
また「子どもが小さくて自分の時間が持てない」というかたでも、子どもを抱っこしたり一緒に遊んだりすること自体がトレーニングのようなものなので、あまり無理に「筋トレしなきゃ!」と追い込まなくても大丈夫ですよ。
仕事や家族構成など、人によって条件は違うので、自分にあった方法で筋トレを取り入れてみましょう。
ガンや生活習慣病のリスクを調べる
もちろん、ガンや生活習慣病については、しっかりと検査しておくことも大切です。人間ドックなどで検査する時間がない人でも、最近は『おうちでドック』などの自宅用検査キットが販売されているので利用してみましょう。
『おうちでドック』は、大腸がんや胃がん、前立腺がん(男性のみ)、乳がん(女性のみ)など複数のがんリスクと、糖尿病や動脈硬化など複数の生活習慣病リスクを一気に調べられるもので、精度は医療機関と同等という便利な検査キットです。
自分の病気リスクを知っておき、週2回以上の適度な運動を心がける。そういう基本的なことが一番大切なのかもしれません。
