Amazonには会員になるとお得な特典を使えるようになる「プライム会員」と「プライム家族会員」というサービスがあります。
ここでは、プライム会員とプライム家族会員の違いなどを纏めました。
目次
プライム会員とは?
プライム会員とは
Amazonプライムの有料会員のことを『プライム会員』と言います。
会費は月額で400円(税込)、年間一括払いなら3,900円(税込)とかなり安いのが特徴です。
会員になれば、Amazonで買い物をすると送料無料になったり、特別割引価格(プライム価格)で買い物が出来たりします。買い物以外でも、たとえば映画のみ放題や音楽聴き放題、読書し放題といった様々な特典があるので入っていて損はありません。
また、登録したけれど自分も家族会員もプライム特典を一度も使わなかった場合は、プライム会員を解約すると支払った年会費が全額返金されるのも特徴です。
ちなみに、学生なら半額で利用できる『プライムスチューデント(Prime Student)』もありますよ。
プライム会員が受けられる特典
下記がプライム会員になると受けられるサービス一覧です。黄色はプライム会員限定なので、家族会員は受けられません。(※参照)
- ・お急ぎ便が無料
- ・お届け日時指定便が無料
- ・特別取扱商品の取扱手数料が無料
- ・プライム会員限定先行タイムセール
- ・ダッシュボタン
- ・Amazonパントリー(日用品などを安く買える)
- ・プライムナウ(対象エリア内は商品がすぐに届く)
- ・プライムビデオ(映画や番組が見放題)
- ・プライムミュージック(100万曲以上が聴き放題)
- ・プライムフォト(写真を容量無制限で保存可能)
- ・プライムリーディング(対象の本が読み放題)
- ・Kindleオーナーライブラリーの利用
- ・ベビー用用品の15%割引など
- ・同居する家族を2名まで家族会員にする
ダッシュボタンについては、登場した頃はプライム会員限定だったのですが、2017年1月にバーチャル版のダッシュボタンがAmazonアプリに登場したことで、プライム家族会員でも利用できるようになりました。
ダッシュボタンとはボタンを押すだけで注文できるという便利グッズです。
たとえば洗剤用ボタン、トイレットペーパー用ボタンというように商品毎に専用のボタンがあり、ユーザーはそれが無くなりそうになったら押すだけで家に配達されます。
プライム家族会員とは?
プライム家族会員とは
アマゾンのプライム会員になった人は、自分以外に同居する家族を2人まで“プライム家族会員”として無料で登録できます。
プライム家族会員になれば、プライム会員向けサービスの一部を利用できるようになります。
利用できる特典は限られるものの、送料無料や日時指定無料、先行タイムセールに参加できるので、買い物でしかAmazonを利用しないという人にとっては十分な内容です。
プライム家族会員が受けられる特典
プライム家族会員は、映画見放題(プライムビデオ)や音楽聞き放題(プライムミュージック)などは利用できませんが、下記のサービスを無料で受けられます。(※参照)
- ・お急ぎ便が無料
- ・お届け日時指定便が無料
- ・特別取扱商品の取扱手数料が無料
- ・プライム会員先行タイムセール
- ・Amazonパントリー
- ・Amazonフレッシュ(※)
(※)Amazonフレッシュについては、プライム会員がAmazonフレッシュに登録している必要があります。登録後は家族会員も利用できるように自動的に適用されます。
プライム会員限定サービスの詳細
プライムミュージックなど、サービス名だけでは良く分からないので、もう少し詳しく説明します。
プライムナウとは
プライムナウとは、注文から1時間で商品が自宅に届いたり、朝8時から深夜0時までで2時間ごとの受け取り時間を指定できるサービスです。
たとえば「朝9時~11時の間に持ってきて」などもOK。
ただし利用できる地域が限られているので地方に住んでいるとあまり意識するサービスではありません。(※参照)
東京都: 23区12市(世田谷区・目黒区・千代田区・中央区・台東区・墨田区・江東区・豊島区・板橋区・北区・中野区全域、ならびに渋谷区・品川区・大田区・港区・杉並区・新宿区・文京区・荒川区・足立区・葛飾区・江戸川区・練馬区・調布市・狛江市・武蔵野市・三鷹市・西東京市・東久留米市・小平市・小金井市・国分寺市・国立市・府中市・稲城市の一部) 神奈川県: 川崎市の6区(高津区・中原区全域、多摩区・宮前区・川崎区・幸区の一部)、ならびに横浜市の11区(西区・神奈川区・港北区・中区全域、都筑区・緑区・鶴見区・南区・磯子区・保土ケ谷区・旭区の一部)
千葉県: 浦安市全域、ならびに市川市の一部
大阪府: 大阪市17区(北区・淀川区・東淀川区・都島区・旭区・中央区・港区・福島区・此花区・西淀川区・浪速区全域、ならびに城東区・東成区・鶴見区・天王寺区・西区・大正区の一部)、豊中市および吹田市全域、摂津市・守口市の一部
兵庫県: 尼崎市・伊丹市の一部※引用
プライムビデオとは

プライムビデオとは、プライム会員なら無料で映画や番組が見放題になるというサービスです。
スマホやタブレット、パソコンなどから視聴OK。対象作品は定期的に入れ替わるので飽きることがありません。(※参照)
プライムビデオは自宅のテレビに「Fire TV」を繋げればテレビで楽しめるようになります。
ChromecastやAppleTVは、2017年10月現在でまだプライムビデオに対応していません。テレビで観たい方はFire TVを買いましょう。Fire TVシリーズは、4K非対応なら4千円ほどで購入できます。Amazonや家電量販店にあるのでチェックしてみてください。
【ポイント】プライムビデオは、同じプライム会員アカウントを利用して、同時に3台の端末から利用できます。
なので、プライムビデオを観るためだけなら、家族の誰かがプライム会員になっていれば、ほかの家族はそれぞれのスマホやPCなどで映画や番組が見放題になるということです。4台目からは再生エラーになるので、他の端末での利用を止めなければなりません。
プライムミュージックとは

これは100万曲以上の、あらゆるジャンル・年代の音楽を、無料で広告表示もなく聴き放題できるサービスです。
凄いのはプライムミュージックから音楽をダウンロードして、「Amazon Music」というアプリからオフラインで音楽を再生できるところ。
You Tubeなどで音楽を聴いている人もいるかと思いますが、プライムミュージックならオフラインで聴けるので、自宅のWi-Fiでダウンロードしておけばデータ通信量を気にすることもなくなります。
大掃除用BGMや、作業用BGM、ランニング用BGMなどの面白いプレイリストもあるので、プライム会員になったら是非利用してみてください。
【ポイント】プライムミュージックは1つのプライム会員アカウントで利用できる端末は1つだけです。同時に複数の端末でストリーミング再生することはできません。
たとえば、プライム会員本人が自分のiPhoneで音楽を聴いている間、家族はプライム会員のアカウントからログインしたとしても、自分のスマホ等で音楽を聞くことは出来ないのです。音楽をダウンロードしてしまえばいいのですが、ストリーミング再生が同時に複数の端末でできないのは少し不便。しかも再生履歴などが共有されるので「貴方にオススメの音楽」などが使いづらくなります。
プライムフォトとは
写真を容量無制限で保存できるサービスがプライムフォトです。
スマホで写真を良く撮る人、容量の少ないスマホを使っている人、パソコンを持っていない人にとっては便利な機能ですよね。
たとえば「スマホのストレージの空き容量が足りない問題」がよく起こる人は、写真データをプライムフォトに移してスマホ上から消せばOK。移した写真はいつでもAmazonアカウントにアクセスするだけで、どの端末からでも観られます。
写真の管理も簡単にできるうえ、データのバックアップとしても活用できます。ただ、Googleにも似たサービスが無料であるので、プライムフォトのためだけにプライム会員になる必要は正直ありません。
また、使い続けるにはプライム会員として料金を支払い続けなければならないので注意してください。もしプライム会員を解約した場合、容量が無制限ではなくなる(Amazonドライブの容量制限がかかる)ので、大量に写真データを保存したいときはAmazonドライブのストレージ容量の上限を上げなければなりません。
googleフォトで画像を何でも記録して、その中から家族と共有したい画像だけをamazonのプライムフォトにアップロード、FireTVスティックを用いてテレビの大画面で楽しむという素敵な運用方法を実践しています。
— タカヒロ(naka) (@naka3ws) 2017年10月19日
私の中ではgoogleとamazonは大の仲良しになりました
夫が「アマゾンプライム会員になりました」と報告する朝。
— 茜空 (@Rockhop_Penguin) 2017年9月27日
「一家に二人のアマプラ会員はいらねぇ!」と思って、じゃあ私は解約しようかな♪とか思ったんですが、7年分の写真データをすべてプライムフォトにバックアップしてあるので解約などできないのであった。
プライムリーディングとは
今まではAmazonが提供している電子書籍の読み放題サービスと言えば、月額980円の『キンドルアンリミテッド(kindle unlimited)』だけでした。これは100万冊以上の洋書や和書、雑誌、写真集、マンガなどが読み放題になるというものです。
そして、新サービスとして登場した『プライムリーディング』は、月額無料でキンドルアンリミテッドの対象書籍の一部が読み放題になるというもの。
キンドルアンリミテッドに入っているけれど本をあまり読めていないという人は、無料のプライムリーディングに切り替えるのも手です。
Kindleオーナーライブラリーの利用
毎月一冊だけ、対象書籍のなかから好きなものを無料で読めるサービスです。ただ、前述の『プライムリーディング』が登場してからはあまり目を惹くものではなくなりました。
また、利用するにはKindle端末が必要なので、Kindleアプリさえ入れれば利用できる『プライムリーディング』や『キンドルアンリミテッド』などに比べると今ひとつのサービスです。
ベビー用品が割引になる“ファミリー特典”
プライム会員になると、オムツやお尻拭きシートなどの対象商品を定期オトク便で注文すると15%オフになります。子どもがいる人にとって消耗品が安く買えるのは良いですよね。
同居する家族を2名まで家族会員にする
同一住所に住む人を2名までプライム家族会員として登録することができます。
誰か1人がプライム会員として登録しておけば、非プライム会員でも送料無料になったりタイムセールにいち早く参加できたりします。もちろんいつでも登録を取り消すことができますし、再登録することも可能です。
家族会員として登録するとはいっても、それぞれのアカウントは別物なので、たとえば購入履歴が見られたり、クレジットカード情報が共有される等はありません。あくまでも別モノ。プライム会員がプライム非会員に対して「一部の特典を受けられる権利を付与する」だけなので安心です。
それでは、ここでもう一度プライム家族会員が利用できるサービスを確認しておきましょう。
・お急ぎ便が無料・お届け日時指定便が無料・特別取扱商品の取扱手数料が無料・プライム会員先行タイムセール・Amazonパントリー・Amazonフレッシュ
一家にプライム会員が複数人いても良い!
もしかすると今はプライム家族会員だけど、プライム会員になろうか迷っている人もいるかもしれませんね。
個人的には映画や音楽などのサービスが充実しているので、月額400円(年一括3,900円)ならプライム会員に切り替えてもいいと思います。正直この価格でこれほどのサービスを受けられるなら安いもの。
ただ、プライムビデオならプライム会員が一つあれば同時に3台の端末から楽しめますし、買い物での送料無料といった特典はあるので、全員が全員、家族会員からプライム会員に変える必要はないでしょう。
もしプライム会員の人が自分のアカウントを家族間で共有できるのなら、そのまま1人がプライム会員で他は家族会員のままでも十分楽しめると思います。ただ、アカウントを共有すると動画の視聴履歴やAmazonでの購入履歴などもバレてしまうので、それらが嫌な場合は各自がプライム会員になると良いでしょう。
